お久しぶりです。靴作る福岡の人NORIです。
だいぶブログの更新をしていませんでした。申し訳ありません。。。
今回は、靴作り専門学生から学ぶ靴磨きのやり方ということで、以前に【超簡易版】として書きましたが、やっぱり動画がわかりやすく手軽にみられると思いましたので、【動画版】として書いていきます。
【超簡易版】は下記から見ることができます!
また、今回は銀面が付いたスムースレザー(ツヤのある革)を想定して靴磨きをしています。
よろしくお願いします。
目次
靴磨きとは
私の思う靴磨きは、気分を上げてくれる一生の相棒を育てるイメージです。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』では、このように記載があります。
靴磨き(くつみがき)は、革靴やブーツを磨く作業、またはその職業である。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%B4%E7%A3%A8%E3%81%8D
靴磨きのやり方
まずは流れを見ていきましょう。
- ブラッシング(ほこり落とし)
- 汚れ落とし
- クリームイン(栄養補給)
- ブラッシング(なじませる)
- ふき取り
- ツヤ出し
では、順番に見ていきましょう!
①ブラッシング(ほこり落とし)
まずは、靴の表面についたほこりなどの目に見えるようなごみをブラシで落とします。
この時、使用するブラシは、馬の毛を使用したものが良いと思います。理由として、毛が程よくしなり、このハリ加減がほこりを落とすには、ちょうど良いからです。
約1分の動画にまとめました!動画の方がわかりやすいので見てみてください!(ホコリ落とし以降の工程も動画にしています。)
いかがでしょうか?
今なら、手洗いうがいを促してくれるように思えるのは私だけでしょうか?
ホコリ落としは、履くたびにすることをおすすめします。玄関に置いておけば自然とするようになりますので、やってみてはいかがでしょうか??いや、するべきです!(大切にする心大事)
毎日する時は、ヒモはつけたままでオッケーです。2週間~1か月に1回ぐらい、②の「汚れ落とし」以降の靴磨きをするのであれば、ヒモを取ってからやった方が後々楽にできるので、覚えておきましょう。
②汚れ落とし
次に、靴の汚れや古いクリーム、ワックス(以前に靴磨きをした時のもの等)を落とす、つまり取り除くことをしていきます。
ほこりを落として、キレイにしたつもりになってはいけません。
見えない汚れがついています。専用のクリーナーと呼ばれるものを布につけて、汚れを取っていきましょう。
今回は、黒色の革に対してだったため、特にクリーナーの量は、気にしていませんが、明るめの茶色の革等は、量に注意してください。
③クリームイン(栄養補給)
次に、乳化性のクリーム(以下、クリーム)を塗っていきます。同色もしくは、無色のものを使います。
使い分けとしては、「色が抜けてきたな」とか「もっとツヤがあってもいいな」、「傷が気になるな」なんて思うことがある時には、同色のクリームを使います。それ以外は、気分によって使い分けるなどで問題ありません。
また、手で塗る方がいいなんてことを聞いたことがあると思います。
動画でもそうしています。革にクリームが浸透しやすいからです。
革が乾燥しているとわかれば、より丁寧に塗り込むことができたりします。ハンドクリームやボディークリームを自分もしくは相手の体に塗り込むことをイメージしてみるのがおすすめです!
ただし、塗り込もう、塗り込もうとするあまり、余計な力を入れすぎると革に負担がかかるので注意してください。
大量のクリームを一気に塗っても、革の吸収できる分以上は無駄になってしまいますので、少量を少しずつ伸ばす。これが鉄則です。
④ブラッシング(なじませる)
ここでのブラッシングは、①の「ほこりを落とす」とは違います。
より浸透、より栄養、よりきれいに
この三拍子を叶えるために豚の毛を使用したブラシを準備します。①の「ほこりを落とす」で使用した馬の毛と何が異なるのでしょうか?
それは、毛の固さであるコシがよりしっかりしていることです。このコシを利用して、毛がしなるくらいの力強さでクリームをなじませていきます。
ブラッシングするたびにツヤが出てくることもあり、浸透していることがわかります。
履ジワなど靴に負担がっかかる部分は念入りにすることも忘れずに!
コバと呼ばれる靴の側面部分も忘れずに!!
⑤ふき取り
革に入りきらなかったクリームをふき取ります。
ブラッシングでも入りきらないクリームをそのままにしておいても、ほこりやごみが付きやすくなったり、ツヤが出なかったりと、いい事はありません。
常にきれいな布の面でふき取ることが大切です。
ここでも履きジワなど靴に負担がっかかる部分は念入りにすることも忘れずに!
するとどうでしょう!ツヤがほんのり出て、革を感じられる状態になりました。ここで終わっても良し!ですが、もうひと手間加えときましょう。
⑥ツヤ出し
もう少しツヤを出したいときに使用するのが、グローブシャインと呼ばれるものです。
肌ざわりが良く、熱が発生しやすいため、栄養を吸収した革の表面に上品なツヤを生み出してくれます。
使用しなくなったストッキングとかでも、代用可能です。
一度やってみると、このひと手間がやみつきになりますので、ご注意ください!(笑)
これは、かなりいい運動にもなりますので、ぜひやってみてください!
⑦履く準備
最後にヒモを付けます。
ヒモのつけ方にもいろんな種類があります。オーバーラップ、アンダーラップ、シングル、パラレル、、、
自分の好みを見つけて、やってみましょう!
ちなみに、動画を見た方はおわかりでしょうが、私はパラレル派です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
動画で説明することに今回はチャレンジしてみました。
靴磨きをしてみたくなった人が、1人でもいればうれしいです。
今回はワックスを使用することはしていませんが、程よくツヤが出る今回の靴磨きも好きでやり方を紹介しました。この靴磨きでも十分なのですが、やっぱりたまにワックスを使用して、ピカピカにしたくなります。
今度はワックスを使用して挑戦してみます。
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