専門実践教育訓練給付金と教育訓練支援給付金【これだけ知ってればOK】【靴製作の専門学生から学ぶ!!】

ハローワーク

こんにちは。靴作り専門学生のNORIです。

今回は専門実践教育訓練給付金教育訓練支援給付金についてです。

なんだそれ?名前一緒じゃないか?と思った方。私も最初はそう思いました。(笑)

この記事を読むことで、そんな疑問はなくなります。

私が通っている神戸医療福祉専門学校三田校の整形靴科は、この制度を使いながら通うことが可能な専門学校です。非常に助かっています。私の他にも、なにか新しいことに挑戦している方で、この制度が使おうとしている方がいると思います。その際に、参考にしていただければ幸いです。


こちらも合わせて読むといいかも??

それでは、よろしくお願いします!

専門実践教育訓練給付金とは

厚生労働省のHPから引用させていただきます。

「仕事の知識やスキルを高めてキャリアアップしたい」「資格を取るための勉強をしたい」「新しい仕事にチャレンジしたい」――。働く方の能力開発を支援するために、雇用保険制度には、平成10年度から「教育訓練給付制度」が設けられています。

教育訓練給付制度とは、一定の条件を満たす雇用保険の一般被保険者等(在職者)または一般被保険者等であった離職者が、厚生労働大臣の指定を受けた教育訓練講座を自己負担で受講したときに、教育訓練にかかった経費(入学料や受講料など)の一部について、ハローワークから給付金の支給を受けられるという制度です。教育訓練の受講にかかる費用負担を軽くすることにより、知識・スキルの習得や、資格の取得を通じたキャリアアップを支援するものです。

(※)一般被保険者等とは、一般被保険者及び高年齢被保険者のことを指します。

引用元:厚生労働省

つまり、厚生労働大臣の指定する専門実践教育訓練という講座(通信制、夜間制を除く)を受講完了後、教育訓練施設(専門学校など)に支払ったお金の一部をハロワークから支給する制度です。これは、学費のサポートと考えてもらえればOKです。

教育訓練支援給付金とは

こちらも、厚生労働省のHPから引用させていただきます。

専門実践教育訓練給付を受給できる方のうち、受講開始時に45歳未満で離職しているなど、一定の条件を満たす場合には、訓練受講をさらに支援するため、「教育訓練支援給付金」が支給されます。なお、教育訓練支援給付金は、平成33年度までの暫定措置です。

引用元:厚生労働省

つまり、専門実践教育訓練給付金の支給対象者である一定の条件を満たす人は、さらにお金を支給してもらえる制度です。これは、生活費のサポートと考えてもらえればOKです。

先ほどと名前が似過ぎていて、ややこしいため注意です。笑

注意点

それでは実際に申請をした私から、注意したほうがいいことを説明していきます。

対象者なのか

ここでは、自分自身が対象者なのかを説明していきます。

まず確認してほしいことは、自分自身がそもそも対象者かどうかです。ハローワークにて確認することができます。その場合、教育訓練給付金支給要件回答書(専門実践教育訓練)という書類をもらい、文面で対象なのかどうかを把握することができます。このようにわからなければ、ハローワークに行くのが一番です。

ここでは、私の状況をお伝えさせてください。私は、下記の条件のもとハローワークに伝えて、対象者として申請できました。参考にしてください。


  • 会社に勤めて約4年
  • 自己都合で、2019年12月末に退社
  • 2020年1~3月はアルバイトや勉強などの基本的に自由期間(専門学校入学の準備期間)
  • 2020年4月から専門学生(2年間)
  • 卒業後、ある企業に就職or起業予定
  • 初めての申請

ちなみに、厚生労働省の公式HPでは、以下のように言われています。

次の(1)または(2)のいずれかに該当する方で、厚生労働大臣が指定する一般教育訓練を修了した方

(1)雇用保険の一般被保険者等

一般教育訓練の受講開始日に、支給要件期間(同一の事業主に一般被保険者等または短期雇用特例被保険者として雇用された期間)が3年以上ある方

(2)雇用保険の一般被保険者等であった方

一般被保険者等の資格を喪失した日(離職日の翌日)以降、受講開始日までが1年以内であり、かつ、支給要件期間が3年以上ある方

引用元:厚生労働省

つまり、一般企業で3年以上働いていた方は問題ありません。

そもそも受講する講座が支給対象なのか

ここでは、そもそも受講する講座が支給対象なのかを説明していきます。

厚生労働省のHPから調べることができます。こちらから調べることができます。


【流れ】

すぐ上の「こちら」からリンク先に飛ぶ⇨「講座を探したい」をクリック⇨「次へ進む」をクリック⇨「分野・資格名から検索」or「スクール・キーワードから検索」をクリック⇨色々選択して検索する


こんな感じで簡単に調べることができます。ハローワークの方でも調べてもらえますが、一度自分の方でも調べておくことをお勧めします。

いつまでに申請すべきか

ここでは、いつまでに申請すべきかを説明していきます。

講座の受講が始まる日の1か月前までに申請が必要です。もちろんのことですが、住民票に記載されている現住所の管轄ハローワークで行ってください。

私の場合、申請手続きのみ実家の福岡で行いました。そこから、兵庫に住所を移したので、それ以降の手続きは兵庫で行いました。ここで、管轄のハローワークがまさかの家から遠いという事実。。。皆さんは、引っ越しされる際、このへんも注意してください!

申請時に必要な書類

ここでは、申請時に必要な書類を説明していきます。

以下8点が必要な書類となります。

離職票については、1と2があります。どちらも必要ですので、忘れないように注意しましょう。


  • 教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格確認票(ハローワークでもらえます)
  • ジョブカード(1年以内のもの)
  • 身元確認できるもの(運転免許証)
  • マイナンバーカード(写真付き) or 通知カード(写真なし)
  • 履歴書サイズの証明写真2枚(切り忘れても、切ってくれるところもあります)
  • 銀行の通帳 or キャッシュカード
  • 離職票-1、離職票-2
  • 印鑑(シャチハタはやめておきましょう

以上です。

忘れ物がないように!家に取りに帰るのは、時間がもったいないです!

ジョブカードの作成とキャリアコンサルティングとの面談

ここでは、ジョブカードの作成キャリアコンサルティングとの面談のことを説明していきます。

そもそもジョブカードとはなんなのか?

自分自身のことを理解し、今後のキャリアを明確にするためのツールのことをジョブカードと言います。また、自分自身のことを理解しているということは、今の自分い何ができるかがわかるため、自分の強みをPRできることにつながるとされています。

私の場合は、ハローワークでジョブカードを作成する書類一式をもらったので、それに記入して作成しました。様式がいくつか存在しますが、記入するのは、下記のみです。

  • 様式1-1、1-2 キャリアプランシート
  • 様式2 職務経歴シート
  • 様式3-1 職業能力証明(免許・資格)シート
  • 様式3-2 職業能力証明(学習歴・訓練歴)シート

一般的には、サイトからダウンロードしてPCで作成し後、印刷して完了となるようです。ダウンロードは、こちらから行えます。

次に、キャリアコンサルティングとの面談です。この面談で、講座を受講するにあたって問題がないのか、キャリアを明確に考えているかなどを見られます。ここでNGが出ると、OKが出るまで面談が続くことになるため、ジョブカードの作成はしっかりと行うことをおすすめします。

また、この面談は電話にて予約が必要です!!気をつけてくださいね!!!

申請までと申請後の流れ

ここでは、私の実際に経験した時系列をもとに申請後の流れを説明していきます。(都度更新予定です。)

日付内容備考
2020/1/5ジョブカードを作成した日
2020/1/7キャリアコンサルティングとの面談の日電話で予約をする必要があります。面談は、約1時間半でした。
2020/1/9専門実践教育訓練給付金の受給資格決定の日
2020/1/21教育訓練支援給付金の受給資格決定の日離職票が必要でした。
2020/1/31受給資格者証の受け取りの日雇用保険説明会の日にいただきました。
2020/3/27住所変更の日福岡→兵庫(管轄のハローワークを確認して、引っ越すことをおすすめします。)
2020/5/12ハローワークに行く日(雇用保険の認定日)アルバイトや内職をした日付と時間をメモしておきましょう。(以下省略します。)
2020/6/9ハローワークに行く日(雇用保険専門実践教育訓練給付金の認定日)受講証明書(※1)を学校などの施設で受け取りましょう。
2020/7/7ハローワークに行く日(雇用保険の認定日)
2020/8/4ハローワークに行く日(雇用保険の認定日)
2020/9/1ハローワークに行く日(雇用保険専門実践教育訓練給付金の認定日)コロナの影響(※2)で60日間の雇用保険が延長されていました。(ほんとは、雇用保険専門実践教育訓練給付金の切り替え日でした。)
2020/9/29ハローワークに行く日(雇用保険の認定日)
申請までと申請後の流れ

※1:施設側で受講証明書等を交付されます。(事前に申請が必要です。)

※2:特別な手続きは必要ありません。詳しくは、こちらをご覧ください。

認定日

ここでは、認定日について説明していきます。

認定日に下記表のような違いがあります。

専門実践教育訓練給付金教育訓練支援給付金
6か月に1回2か月に1回
認定日の違い

また、教育訓練支援給付金の方は、失業保険が終了したタイミングで切り替わります。

まとめ

おさらいしておくと、

自分自身が対象者なのかどうかの確認、そもそも受講する講座が支給対象なのかどうかの確認、講座の受講が始まる日の1か月前までに申請が必要、ジョブカードの作成とキャリアコンサルティングとの面談が必要

などの注意事項がありました。

今回の気付きとして、いろいろと手続きが面倒であること、ハローワークに行く必要があることなどのデメリットがありました。お金を稼ぐことと同様に、お金を支給してもらうことも難しいですね。

また、各都道府県の各地域のハローワークによってルールが多少異なるようなので、わからないことは、すべて聞くことがよさそうです。

ありがとうございました。それではまた。