靴職人「ATSUSHI INOUE」さんに出会いました!【京都文化博物館】【京都アート・クラフト・マーケット】

革靴

こんにちは。

福岡の靴つくる人『NORI』です。

今回は、京都を観光中にたまたま京都文化博物館の京都アート・クラフト・マーケットに伺いました。そこで、色々な作家さんに出会いました。その中で靴職人「ATSUSHI INOUE」さんに出会うことができ、色々とお話を伺えたので、その時のことをまとめてみました。

是非最後まで見てください!

ATSUSHI INOUE」とは?

元々、ヨーロッパの方で服飾の学校に留学していて、日本に帰国後、靴のOEMを担う会社に勤めたれていた方です。そこで靴作りをしたいと言う思いから、今度は靴の学校に超短期留学をしたそうです。

靴作りに必要な技術や知識は、本当にトライアンドエラーを繰り返してやられているようで、楽しみながらやられている感じが伝わってきて、これぞモノづくりの本質なんじゃないかなと思いました。

また、OEM時代に経験したことが今の靴作りにすごく活きているとのことでした。やはり、何事も経験が大切だなと話を聞きながら思いました。(私が経験していないことが、話の中にたくさんありとても楽しい時間でした!ありがとうございました!)

この方の作る靴は、本当におもしろい!!今まで、靴のデザインや形はこうあるべきなどと決めつけていた私には、衝撃的な出会いでした!Youtubeから、少々引用しますね。

足型から測ってハンドメイドの靴を作っています。「伝統」と「先端」の融合。’Edgy & Trad’。ありそうでなかった1足がここにある。こんな靴あってもいいじゃん!を表現できるように。

引用元:Youtubeチャンネル「ATSUSHI INOUE」

いや、もう、名言です。笑

各種SNS(Instagram、Twitter)やHP、Youtubeでも、製作された革靴やイベント情報を発信されています。

HPはこちらから。


ATSUSHI INOUEさんのInstagram


ATSUSHI INOUEさんのTwitter

京都アート・クラフト・マーケットとは?

京都文化博物館とパンフレット

様々な作家さんが、その手で作り上げた作品が並べられ、販売されているようなイベントでした。

2021年の秋に開催予定でしたが、コロナのために開催中止となっていたようです。

主にTwitterでの案内が、メインのようです。

公式Twitter

作品展示ブース

さて、実際に靴を見ていきましょう!まずは全体を!!

たくさんの展示されたシューズ
シューホーン(革ですよ!)

気になった靴こだわりの詰まった靴などの紹介をしていただきましたので、会場に伺えなかった人のために今度は私が皆様に紹介いたします。笑

まずはこの靴です。

初めらへんに製作したというブーツ

この靴を見て、何か思いませんか?

、、、

、、

そう!アッパーを全て手縫いしているんです!!(普通はミシンを使用します。笑)

アッパー全手縫いは、ちょっと思いつきませんでした。私の当たり前と思っていたところが、財布等の小物は手縫いで、靴や鞄はミシン縫いです。鞄の手縫いは見たことあるので、驚きませんが、靴は初めて見ました。

ちょっと、いや、かなり衝撃的でした!

また、履き口のところにワイヤーを忍ばせているため、自分の好きな形に変形させることが可能です。この発想も私にはなく面白かったです!

少しアップ!

この靴も履き口にワイヤーを忍ばしています。これなら革以外の素材を使用していても、型崩れの心配がなさそうですね。さすがの発想力です。。。

コートをイメージして製作したブーツ

「履き口以外に使用してもおもしろいよ!」と言うことで見せてもらった靴がこちら!

こういった遊び心、個人的に大好きです。

ワイヤー万能だ。笑

他にも3wayシューズなんかもありました。

何もしなければ、短靴(くるぶしまでの靴)なのですが、

第一形態

ウォーマーを付けたりもできたり、スカーフなんかも付けたりとその日の好みによって靴で遊べることができます!

この靴を見てると、靴もファッションの一部って言葉がしっくりきます♪こんな靴だと、毎日履きたくなりますよね!(本当は色々ローテーションして履いて欲しいんですけどね。ここではなし!笑)

第二形態と第三形態

あとは、靴作りをしたことある人ならわかると思うんですが、外羽根の靴を製作するときにダービーポイントを設定してそれに合わせて、接着ラインを転写して、接着して縫う。みたいなことをすると思うんですが、そのダービーポイントのラインをデザインとして手縫いしていました。

これ、好きです。

L字のラインがダービーポイントのライン

センターのトップをずらしたサイドレースシューズなんかもありました。

サイドレース

最後に、実際に試着させていただいたブーツをご覧ください。

上からのアングル

このブーツ。トウの形がまず特徴的ですよね??私は見たことがありません。

パッと見のイメージは「ワニ」です。(あってるのかはわかりませんが。笑)

革の感じと独特なトウの形が連想させてくれました。皆さんはどうでしょうか??

アウトサイドアングル

ファスナーとベルトで足を固定するタイプで、紐はダミーです。

また、靴の中は見えませんが、中に低反発のクッション付きの中敷きを搭載していたりと、靴の中までこだわりが詰まっています!こういった些細な気遣いや思いって、オーダーならではではないでしょうか!

インサイドアングル

まとめ

いかがでしたか?

他にもたくさんの靴を作られていて、見ていて本当に面白かったです!お話しさせていただいて、ありがとうございました!

学校で基礎をしっかり学んで、靴を作るのが良い。

と思っていた私ですが、イヤイヤそれだけが正解なんかじゃないよ。

そんな風に思わせてくれる衝撃的な日となりました。そして何より、「ATSUSHI INOUE」さんのセンスが前面に出ている靴を見て、私にも私にしか出せないような靴を作りたいなと強く思いました。

ものづくりっておもろいな〜。終わりが見えませんね。笑

それではまた。